交渉のプロだけが知っている「奥の手」の作り方
BATNA = Best Alternative To a Negotiated Agreement
交渉における代替え案の中で最高のもの
交渉における7つのカギ ①利益 ②オプション ③根拠 ④BATNA ⑤関係 ⑥コミュニケーション ⑦合意
①利益 自分はこの交渉で何を実現しようとしているのか。交渉は互いの利益を目指す
②オプション 自分の利益を実現するための選択肢のこと。目の前の交渉相手と一緒に何ができるかを考える。
③根拠 オプションをとる理由。根拠を明確にすることがより良い選択につながる。
④BATNA 目の前の交渉相手と上手くいかない時、自分にはどんな最良の道があるのかを考える。それがダメでもこれがあるという別の策。
⑤関係 自分と交渉相手がどんな関係にあるか。
⑥コミュニケーション 交渉の間、相手の状況は常に変化する。相手は今何を考えているのかを探り出す手段。
⑦合意 交渉の結末。合意が見えてきたら、利益を思い起こして本当にこれで満足できるかを自問する。交渉の結末は、オプションによって合意かBATNAをとるのかどちらかである。
交渉の準備
7つのカギについて、相手のものと自分のものの両方を書き出す。
利益(優先順位をつけるところまでする) → オプション(根拠も含めて書き出す。相手のうち手を想像して検討する) → BATNA(交渉が上手くいかない場合、自分と相手のBATNAを考えておく) の順で準備する。
相手側から見た世界をイメージする。相手の情報を集めて、自分の世界と相手側の世界を自由に行き来するイメージで、相手が見ている景色を自分なりに想像する。(絵・映像・ビジュアルで考えること)上手くいった絵と上手くいかなかった絵を思い浮かべる。
BATNAは最終手段であり、最初はお互いの利益を満たすために、お互いが合意できるオプションを探していくことである。
まずは相手の利益(何を求めているのか) → 次に、自分と相手の利益を達成できるオプションを提示する。場合によっては、武装解除(コミュニケーションを通して、相手は何を欲しているかを見つけ相手の心をほぐしていく作業)を試みる。
何をしてもあいてが譲らない時はBATNAを提示する。交渉を打ち切る。その前に、相手のBATNAつぶし(取引しないと損ですよ)を試す。そのために、相手のBATNAを知っておく必要がある。コミュニケーションをもとに相手の利益やオプションをもとに予測する。
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